砂手紙のなりゆきブログ

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真知子巻きの起源は映画『君の名は』第二部から、って書いてあったけど、第一部の冒頭で真知子さん頭に何か巻いてます

 映画『君の名は』はラジオの大ヒットを受けて1953年の秋から1954年の春にわたって3部作として公開され、やはり大ヒットしました。話の内容は延々とすれ違いが続くのかと思ってたら、第一部の真ん中ぐらいで、出会ってから1年半後の昭和21(1956)年11月24日にさっさと数寄屋橋で再会します。『レ・ミゼラブル』がジャン・バルジャンが銀の燭台盗んで神父がいい嘘をつくところで終わっているわけではないぐらい驚きだ。
 で、その時の真知子のセリフが、
「明日結婚します」
 結婚相手は中央官庁の役人(キャリア系?)で、小役人体質の浜口勝則という人。江戸時代だったら佐渡奉行ぐらいの役職。
 それから主人公の後宮春樹は浜口の罠にはまって殺人の罪を着せられ、生きて帰った者はいないという伝説の囚人島に送られますが、やはり冤罪で閉じ込められていた老人から巨万の財宝のありかを教わって嵐の夜に脱獄し、佐渡の市長になって彼を監獄に送った5人の敵を殺していきます…だったらいいな、という話で、まだ第一部しか見ていない。
 ヒロインの氏家(浜口)真知子がしていたというストールの巻き方は「真知子巻き」という名前でポピュラーになり、みんなも真似するようになって、それは第二部の北海道篇からということになっているけど、実は第一部、東京から佐渡の伯父の家に帰る船上ですでに真知子はそれっぽい巻き方をしています。

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 ただ、第一部公開は1953年9月だったんで、そこまでまだ寒くなかったからみんな真似しなかったんだろうな。
 第二部公開は12月なので、ちょっと真知子巻きをするにはいい季節だったんじゃないかと思う。