五感と関係するどうも苦手な表現
人間には視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚と、5つの感覚があるものとされています。
味覚と嗅覚は、まあだいたい似たようなもので、視覚・聴覚が人間が情報を得る手段としては最も重要なもののようであります。視覚・聴覚以外のものを除いた娯楽もたくさんありますし、いくら美味しいものでも見た感じがひどいとどうしようもない。
どうも苦手なのは、視覚で認識できるものと、それ以外で認識できるものの組み合わせです。具体例を挙げます。
『やわらかな光』
…うわー。
『やわらかな光で、世界は包まれていた』
…これはひどい。
いや、実際にプロの人でこんな文章があったら申し訳ありません。そこらへんは個人的に「苦手」ということで納得もしくは我慢しててください。要するに、ダメとかそういうんじゃないんです。
これが、五感+感情だと、実にうまくいくんだよなあ。
『やわらかな後悔
まぶしい憎悪
ほろ苦い愛情』
これをたとえば、「ような」を使って「今朝のベーコンエッグのような、やわらかな後悔」とかすると、なんか村上春樹っぽくなりますよね? いや、村上春樹ってよく知らないんだけど。