砂手紙のなりゆきブログ

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物語の始まらせかたはふたつある

「人から聞いた話」として語る方法と、「自分が体験した話」として語る方法。
 怪談は、最後はひどいことになるからだいたい前者の方法で語られる。
 恋愛小説は読者の好感度があがるから後者の方法で語られる。
 擬似一人称(主人公の主観でだいたい語られてても、ときどき別の視点が交じる)という手法は、物語の初期にはありませんでした。
 どちらがいいとか悪いとかはないんですが、どういうわけか擬似一人称という、「自分が体験した話」を「人から聞いた話」のように語る(物語の衣を厚くして、事実の部分を薄くする)という手法が、小説の場合は今は一般的です。
 そのほうが多分作家はモテるからなんだろうな。村上春樹とか。

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